4/2~4/10 大地の書~若者と高令者の共存へ~

 

人生百年時代と云われるようになりましたが、若い人と高齢者との交流は、日常生活においても、社会の場においても、残念ながら希薄であると感じております。

このたび、小野川と佐原の町並みを考える会佐藤理事長様よりお話をいただき、若い人と高齢者が共通の視点で活動する姿を展示し、皆様にご紹介させていただきたいと存じました。

現在、佐原の町並みの古民家にある清宮秀堅農場の野菜作りを、香取市地域おこし協力隊として弊NPOで雇用している岡田天太さんが主導し良質野菜出荷の実績をあげております。

ここでは、若い人と高齢者がともに大地を踏んで野菜を育て、それを都会の人々に分配しているのです。二年間ともに励み、無農薬野菜を生産し、販売の実績もあげることができました。又、先人が屋敷内の畠で作物を生産し生活していたことを伝承実践できましたことは、歓びでもあります。

この活動は、高齢者は若い人から新鮮な感動と元気をいただき、若い人は高齢者の経験や生きる姿を学ぶ、共存の歓びにあふれた場となっております。

その様子を岡田さんが写真に収め、そこに清宮香子(椿香子)が読んだ俳句を書として添えさせていただきました。

今後、こうした取り組みがきっかけとなり、若い人と高齢者が持てる力を活かしあい、和やかに共存できる社会が創られていくことを希望しております。

同時開催展示の清宮秀堅の書物は手に触れて御覧になってくださいませ。どうぞご高覧いただきますようご案内申し上げます。

岡田 天太 24才

清宮 香子 94才