6. 伊能月彦句碑
所在地 香取市佐原イ1020 諏訪神社
碑文
相槌を谺のとるや小夜砧
諏訪神社社務所、池のところにある。 伊能月彦は、伊能彦作(桐雨)の孫であるが、詳しい経歴はわかっていない。 祖父の伊能桐雨(1780~1837)は幕末の俳人、安永9年11月11日香取郡山崎村(八日市場市吉田)林宗巴の二男(円城寺竹亭の兄)として生まれた。長じて佐原伊能彦作の養子となって、伊能の姓を冒し、諱は影好。桐雨または黙庵(牧庵)と号した。性格は磊落でよく山水に遊ぶことを好んだ。家業のかたわら俳諧、詩をよくし、家督を子影広に委ね後は、これを専らこととした。著書に「黙庵俳歌集」5巻がある。天保8年11月4日没。年58才。墓は牧野の観福寺にある。また同寺域内不動堂前に佐藤坦の選文による墓碑が立っている。桐雨の子、景広、その子、月彦も俳諧をよくした。